CZ 央・レイン
央くんとレインさんの話しかしてない
当然のようにネタバレしてます
新年、あけましておめでとうございます！
年末にやろうとおもっていたCZを新年一発目にプレイしました。
CZ自体、PS2時代にプレイしたきりで11年ぶりくらいの再プレイだったんだけどま～黒幕とかはちゃんとしっかり覚えてるし大体の流れも記憶に残ってました。良作は記憶に残りやすい。
ただ撫子ちゃんがわたしの記憶よりもこんなに気強かったか？なるくらい攻略対象言い負かしてたりするんでそこはびっくりしたかな・・・・ま～壊れた世界に突然転生されるんであのくらい気の強さなけりゃやってけんよな！と納得してましたが。
兼ねてからCZ既プレイヤーさんが”英央がやばい”と口々に言っていたのを思い出し、お題箱でおすすめゲーム募ったらCZがいちばん多く挙げられたので十数年ぶりにやるか～と安易にswitchソフトを買い直しました。
当時の私、英央はサブキャラで人気が根強い認識でした。円帰還EDに登場したパティシエHANABUSA央に永久就職したいとおもったオタク絶対いるでしょ？10年後ヴィジュアルでは正直いちばん好みです。
ただわたしの記憶がもう10年以上前なのでそれくらいしか覚えてなくて、共通からやり直すと小学生なのに既にわたしをオトしにかかってきてる英央がそこに居てずっとドキドキしてました。こわいよ。
まず、央ルート。
英央という男は無条件に優しいヒーローみたいな存在で、ヒロインの撫子を絶対に助けに来てくれるんですよ。わたしはきっとこの時点で央は撫子のことが好きだからここまで優しくしてくれるんだろうな～と漠然とおもってたんだ。だって思わせぶりな態度とるし・・・絶対好きやん？ってなるのに、いざ告白したら振られます（大興奮）
突然、体中に電流が流れたような衝撃が走った。この時点ではヒーローのように他人を助けたい精神の央に助けられていただけなんだと思い知らされた。すきだ。力はそんなに強くないのに、助けてほしいって言わなくても助けてくれる優しい央。女の人の扱いも長けてるし、そんな央を好きじゃない女はいない。
あんなに照れ顔見せてきたくせにこっちから矢印向けるとそんな簡単に男を信用しちゃだめだとかさ～～～～～なんなん？すきだ、ばか、、、、軽率に好きになっちゃダメな男ってそれだけで興奮しませんか？？？？（こっちに振り向いてくれない男ばかり好きになる女の意見です）
２回目も撫子から告白する機会があるんだけど、撫子の気持ちを「あー……もう。参りました」って受け取ったのかとおもったら、「ありがとう」だけで終わってもう最高かよ！！！！！央はきっと円より素直じゃないのでは？というか自分の気持ちに蓋をするのが誰よりも上手すぎて涎がでた。こうやって”好き”をお預けしてくる男にほんと～～～～に弱い。いやもう絶対撫子のこと好きじゃん！！！！！ってなってたけど、自分より撫子のこと考えすぎてて、央が撫子を特別に想うことでそのせいで撫子が元の世界に帰れなくなることだったり、みんなを助けたいという気持ちが一人だけに向いてしまうことをきっと心配してたんだとおもう。優しさの権化か。自己犠牲というか他己犠牲を極端に嫌うところが央の魅力ではあるのですが・・・・じれったさも群を抜いていました。
どんなに撫子が帰りたくない、央と一緒にいたいと想っても央は撫子を帰還させます。嫌だと泣く撫子にキスをして自分のことを「忘れないで」と告げてさよならする帰還エンド残酷じゃないですか・・・・・いちばん忘れたくない存在を忘れて違う世界線の央と幸せになるんだけど、置いてきた方の央を想うとしんどいし胸が張り裂けそうだった。
やっぱり置いてけないよ～～～！てなるエンドのが好きです。パティシエもすきなんだけどやっぱりわたしは情報屋の央を幸せにしたい気持ちの方が強い。現代鷹斗に協力してもらってまた壊れた世界に戻ったら、央も撫子のことなんで引き止めなかったんだろう…って後悔しててやっぱり戻って正解だなとおもいました。その気持ちを確信にしたのがBADエンド。これはもう撫子が絶対こっちの世界に戻ってこれない前提なんだけど、やっぱり撫子帰しちゃったこと後悔して嗚咽漏らして泣いてる央見てしまったら帰還なんてできるわけがない。いなくなった後に本音ぶちまけてんの本当ずるい。
きっと帰還エンドでも撫子を帰した後に後悔して泣いたんだろうな、いちばん忘れたくないって想ってるのは央なんだろうなって・・・・・・・アフター見てたら現代エンドもありかな～とかおもってたけどやっぱり別世界に取り残された央を置いて幸せになるなんて到底できるわけがないんだ。。。
アフターも相当良かったけどね。帰還後も、残留後も。どっちもちゃんとハッピーな終わり方してて、特に現代アフターはちゃんと空白の時間（高校の時に央から告白して付き合った）ちゃんと描かれてて見応えあったな～～～
概念として、現代の央と未来の違う世界線の央はやっぱり別ものとして描かれている。だから心がこんなに揺れるし帰還後も結局この央はわたしが打ち震えた央とは違う（現代は現代でいい男なんですけど）な・・・・ってなってしまうので。
数年越しに最萌え確定しちゃったな。
レインの話もします。
なんと、swicthではレインEDと後日談（その他諸々）が追加されてるんだけど予想以上に良かったです。こんなにレインの本音聞けるとはおもってなかったから・・・・・（泣）（泣）
鷹斗ルートから派生されるエンドなんだけど、ちゃんと『レインを放っておけない』っていう選択肢追加されててハッとなった。これが救済だよ。
レインは数年前に妹を亡くしたことで心を閉ざし、鷹斗の天才的な科学の力に執着し、撫子を間接的に殺し、世界を壊してでも彼女の蘇生に全身全霊を注ぐ鷹斗に依存しながら生きていた。鷹斗を裏切り死を覚悟して炎に飲み込まれそうになるところで、撫子と一緒にいた時間がそれなりに楽しかったことと、撫子が彼の妹に似ていたことを告げられる。似ているからこそ、すべてを壊したくなった。彼はひどく歪んでいる。
はい以外ありえないだろ。
回想は走馬灯のようだった。妹のレイチェルがレインを神様みたいだと言ったこと、鷹斗に人体蘇生の研究を真っ向から否定されたこと、撫子が加わった政府メンバーとの日常が楽しすぎてうっかりレイチェルの命日を忘れそうになったこと、カエルくんに図星をつかれたこと。きっとレインが一番よくわかってたんじゃないかな、死は覆せないって。だけどそれを認めるにはもう遅くて。レイチェルがもう戻らないことをわかってて、それでも世界に抗いたかったのかなっておもうと苦しくなった。
「……レインにとって、私って一体なんだったの？」
虚を突かれた質問にすぐに答えられずに言葉を探していくレインがいい。ボクにとって君は大事な、って出かかってんのに口には出さずに話を逸らそうとするところも。
「人間なんだから、一緒に過ごして優しさや温かさをもらったらその人のことが、大切になるのよ」
レインEDの撫子ちゃんが大好きヒロインなんですよ。中身１２歳なの忘れる（一応精神成長してるぽいですが）自分に危害を加えた原因であるレインのこと決して憎まない。だけどレインは幸せになりたくない、と彼女を突っぱねようとする。そこに計算外の鷹斗が登場したので当然レインは動揺する。さすがに不幸の元凶である自分を助けるはずがないって。
「ちょっといくらなんでも、バカすぎますよ。本気で言ってるんですか」
「知らなかった？ 俺はけっこうバカなんだ」
「——俺を狂わせたのが君なら、彼女に会える日を夢見ていた俺を支えてくれたのも、君だったよ」
この流れもう泣くしかない。レインは助けられたところでまた自分が鷹斗を利用するかもしれない、と悪態をつくと、鷹斗は自分も狂わないしレインのことも狂わせないって言うので涙が滝のように流れた。かつて妹に言われた「狂わないで」という最後の願いを叶えてあげることができなかったレインは、気づいてしまった。
（きっと、ボクは、ずっと。――狂いたくなんて、なかった。）
大切な妹を失ったこのくだらなくてどうでもいい世界で、だけど憎まずにはいられなくて狂ってしまったレインが、最後に撫子と鷹斗の優しさに触れてこの言葉が出た瞬間、崩れ落ちた・・・・・誰よりいちばん人間らしい感情だなとおもった。
最後にレインが、自分が思ったよりも人間が好きなのかもしれないって気づくところもよかった。エンド最後では撫子ちゃんの”いちばん”になる戦いに立候補してくれるところでおわりますが。。。。😇さらにバクモエに拍車がかかったのは後日談です。
後日談、初っ端から手つないでくるし明らかに好意を抱いてるのわかるんですよ。
髪型もこっちのがすき。この笑顔だいすき。
じれったいまま終わるんかな？おもってたらちゃんとレインから告白してくれたので天を仰ぎました。ありがとう。
「愚かでも、醜くても、ボクは生きますよ。……君と一緒に」
愛しいから苦しい、って泣きそうに笑うレインが愛しくて息がとまった。
もうFDばりの後日談なんですよ。追加要素でここまでやってくれるとはね。ひねくれてて英語で想いを伝えてくるのもずるい。たぶん”ボクは君が好きみたいだ。ずっとこのまま一緒に居たい”的なことを言ってる。最後のポーカーで勝負賭けてくるとこで、ボクが勝ったら君をお嫁さんにもらいます宣言されるのもサイコー！！！でした🎶🎶
央もレインも本当どっちも良くて・・・・央が最萌えなんだけどレインEDもルートつくってほしくらいすきだった。ルートがちゃんと存在してたらぶっちぎり優勝してたかもわからん。でもレインはこのくらいの距離感でいてくれるとそれはそれで好みだなって。
移植追加要素中心に話してしまいましたが、CZ全体通して何年経っても変わらずに良作でした。
おわり
