ジャクジャンとミツくん

ジャックジャンヌ、バケモノ級におもしろい作品だった。

一応これは乙女ゲームに分類されないみたいだけど、乙女ゲーに縛らなくても作品として天才だった。

発売されてから今の今まで仕事や家事以外の日常生活のほとんどの時間をとられていたと言っても過言ではない。それくらいどっぷり沼に浸かっていた。

1周目は計算してないけどたぶん15時間くらい?(公演もすべてボイス聴いてます)かかった。ゲームだけしている時間が1日の時間そんなにとれないので確実に日を跨ぐことになった。

 

未プレイでプレイ予定の方へ。

1周目は初めてこの作品のおもしろさに触れ、五感ですべてを感じ取ることができるから攻略制限ないので1周目は気になるキャラからぜひプレイしてもらいたいです。

もしミツくんが気になるよって方は1周目からプレイしてください。この理由は冬公演までいくとわかります。ミツくん最萌えのオタクより。

攻略順も特にないですが、最終公演のとある部分のことを考えるとフミ先輩は最後の方にもってくるとおもしろいかも。だからと言って最後にしたほうがいい!とかはないです。個人的に希佐ルート一番最後にもってくればあとは順番気にしなくていいかなっておもいます。トロフィーも希佐ルートをメインキャラすべて攻略した後にやればやり直さなくてもゲットできます。

あとは一途プレイあるのみです!選択肢よりもパラがベストエンドに関わってきますので。パラも一途に上げたほうが無難です。
シーン回想ないので、お気に入りのシーンは逐一セーブデータつくったほうがいいです!これは絶対。

 

続きでミツくん中心の感想になります!ねたばれしてます!

 

 

 

ミツくん、結論から言ってめちゃくちゃ好きな男だった。

プレイ前初見から気になってはいたし、一人称”僕”と色素薄い系のかわいさピンポイントに狙いを定めて攻略進めていったら序盤からもう良い。どこか面倒くさそうに冷たくあしらうミツくんが公演を通してだんだん心を開いていってくれて、最後に「お前が必要だ」「僕にとってお前以上のパートナーはいない」と言ってもらえたときには大声で泣いた。

 

恋愛は糖度低めかな~ってくらいで、女バレもマジでいつ気付いた?なりました、最初。

冬公演終わった直後にはもう気づいていて、冬公演の”女”を演じた希佐に勘づいたのだとおもってたらもっと前からだったみたいで。

希佐が女だという事実を隠していることはミツくんには知られてないけど、何かわからないけど隠し事をしている希佐に対してモヤついてるもんだとおもってたからさ・・・
それだったらもう温泉の時点で気づいてほしかった~~~~って気持ちもありました。

ハプニングっていったらそのシーンくらいじゃない?

いやでもミツくんだけじゃなく他キャラもなんとなく勘付く感じなので、わりとリアルなのかもしれない。こういう勘付き方。所作とか雰囲気で普通にバレてしまうよな!

 

でもでも、ミツくん親密度4~5のイベントで独占欲むき出しにされてバチボコに萌えたんだ🎶

希佐が御法川たちと楽しく話すとこみて「…そいつにふれるな!!」て激昂するとこも、大切にしていたおもちゃとられたような反応で、今まで興味なさそうだったミツくんがはじめて見せる独占欲に息がとまった。

視線がふれることすら許さないんだよ・・・独占欲つよ・・・・love

この親密イベで心臓に爆弾ぶち込まれてるから、この後ミツくんが何か話す度に動悸息切れ眩暈した。

 

隠し事されていることに希佐に対して必要以上に迫っちゃうミツくんの危うさもすきだな~~~脱いできてお前も脱げと言われたのにはびっくりしたけど、いざ脱ごうとすると拒絶するくせに嫌いにならないでほしいみたいなこと言われて、愛を誓った(重)

ミツくんは特に女だと気づいてもドキッとわかりやすい反応はしてくれないけど、希佐が女だと打ち明けたときも「気づいてたよ」って抱きしめながら受け入れてくれる包容力高めな男なのでそんなとこも好きなんだ~!!と軽率に愛した。

その後で僕も隠していたことがあったって自分の希佐への想い告げるのずるすぎん????

 

どんな希佐でも受け入れる。それがミツくんのいいところ。

拒絶されたい気持ちも確かにわたしの中にあった。

でも、ミツくんから希佐のこと女だってもう気づいてて好きになってくれていたんだとおもうとエモさで正直どうにかなりそうだった。

 

エンドも決してイチャコラしてるわけではない。

名前を呼ぶって、大概ルート途中にありそうなイベントのあの瞬間を綺麗に切り取った終わり方なのに、やけに腑に落ちた。ミツくんと希佐ちゃんのこれからをプレイヤーの想像に委ねているようだ。そんな陽だまりのにおいを感じさせる余韻にいつまでも浸りたくなった。


個別感想から離れるけど、ジャックジャンヌで特筆すべきなのは、やっぱり公演内容!
どれも最高~~~~!でとにかくテンションぶち上がった。

全部良いんだけど、個人的に夏公演の希佐ジャック役向井に最高賞与えたい。かわいい子にスーツは萌えでしかないが???夏公演の内容も現代的で、特に好きだった。フミとカイが『Compass line』でラストダンス決めるシーンはもう曲も天才だしずっと泣いてた。

でも秋も冬も捨てがたい。秋は創ちゃん!!!!演技化けたな~~~~!ってすごい感動しちゃって。もうアツくてずっと手に汗握ってた。希佐と創ちゃん双子でジャックやってんのもよかった。双子キャラどっちも良~~~~!

冬はミツくんメイン回!というか希佐とダブルヒロインならぬダブルジャンヌ!
もう曲も話もすべてすき。『懺悔室で激しく懺悔』と『オー・ラマ・ハヴェンナ』はこっちまで踊りたくなるような曲調でリズムゲーでもずっとテンション爆上がりだった。フギオーの創ちゃんもすきです。チッチとフギオーのスチル!!!あれ本当すきで永遠に見ていたいくらいだったな。なんならフギオー創ちゃんと恋して~~~ってなった🎶

でも『淡色』が特別。ミツくんと言ったら淡色なんですよ。希佐と歌声重ね合わせるところも良。ミツくんのオタク、この曲があるだけで優位です。

最終公演の『Quartz Anima』はザ・ミュージカル!!て感じの曲で好き。個人的に一番ブチ上がるサビ。どのキャラも同じ話なのに演者の立ち位置、解釈で物語がガラリと姿を変えるのがおもしろいし、鳳くん、めちゃくちゃ成長したな~~~~~と泣いてしまいました。鳳くん、人間的にすきです。あと、ねじ先輩のクロウリーのビジュが好み過ぎてしにました。ダンスパートもずっと目で追っちゃうよ~~~


ここから自分の話も交えます。

冬公演からのミツくんを見ていて、これは自惚れではないんだけど今の自分とすごく重なってしまって、似ていると思ってしまった。わたしの場合は仕事のことだけど。

今まで自分が出来る範囲のことをやれればそれでいい、とだけおもってきた。だから、ミツくんのように成長を促されて一人立ちさせられることがすごく苦手。
「自分にはできない。できる人がやればいい」そんなミツくんの気持ちも痛いくらい突き刺さって抜けなかった。

先輩たちが卒業した後、ミツくんにクォーツの一切を任される。その責任の重圧がめちゃくちゃ共感してしまって。だけど、ミツくんの最後に責任を受け入れて成長していく姿を見ていたら、自然と涙がドバドバ出た。責任を任される、それについての葛藤や苦悩、そして成長が今のわたしにドンピシャに感情がリンクしてきて、ミツくんのように強くなりたいと思えた。

 

ここには書きませんが、ツイッターにも書きなぐってたけどねじ先輩はルートが好きで語り切れない良さがある男だし、フミ先輩はわたしの中の”女”を確実にときめかせてくれたので、いちばんフミ先輩が少女漫画っぽさがあった。特筆した最萌えであるミツくんにエネルギー使いすぎて他キャラまで感想はツイッターのほうで割愛するけど、各キャラそれぞれ良いとこ、萌えどころちゃんと存在してて最後まで飽きずにプレイできた。むしろプレイすることに全力使い果たした。

 

偶然だけどこんなに今の自分にも深く関わってくる作品、人生にならないわけがなかった。

 

おわり