華アワセ全書 ネタバレなし感想

あの華アワセが完結したと聞いてからいつかやりたいと思いながら時が経ってようやくプレイすることができました。数年前に発売された当初蛟編のみプレイしていましたが、当然のように記憶はなかったのでまっさらな気持ちでプレイしました。

 

ここからネタバレ無しの感想をまとめていきます。

 

目次

 

 

  •  システム(というか攻略ポイントまとめ)

 わたしにとっての鬼門、それは花札対戦だった。もちろん、わたしみたいな花札ルールを理解してないド素人でも簡単にできるミニゲームなんだけど、やたらめったら戦わされます。何度「もういいよ・・・」となったかわからない。途中でパラ上げにもってこいのランキング戦があるんだけど、ここでパラ上げしておかないとシナリオに支障をきたします(笑)このミニゲーム、楽しめる人は楽しめるとおもいます。わたしは乙女ゲームやっているのか花札ゲームやっているのか途中で混乱するくらいでわりと最初は疲弊してました。なので、わたしみたいな人(?)は心を無にして、1周目序盤は作業と割り切ってパラメーターをひたすら上げることをおすすめします(いろは編のみこの作業は不要ですが、その代わり2周目以降レベルが引き継げないのが不便です)強くなりさえすればストレス感じません。この作業を怠るとボスキャラ戦苦戦します。それこそやる気を失ってしまうので・・・蛟編は攻撃力と防御力を同じくらいに上げ、姫空木編からは攻撃・スピード優先、次点で防御、スキルを回復として使うなら水とLOVE度を同じように上げていくと楽でした。ランキング戦は上位が五光である攻略対象なのですが、わざと負けたり、勝ったりしたらスチルが出るのでこれを回収するなら絶対に強くなる必要あり。特に姫空木編の蛟の防御力100は鬼だった・・・・攻撃力90以上で倒しました。限界突破してゴリ押しすればいけるかな。

 蛟編・姫空木編はマップで鬼札が存在しているところをひたすら選んでいく感じです。とくに訪問する順番とか関係ないです。選択肢さえ間違わなければ各ルート入れます。蛟編はマップ毎回選択必須ですが姫空木編は2周目から各キャラ選択肢まで飛ばせるし、唐紅/うつつ編に至ってはもうマップ行動自体が無くなってるので大分周回楽になりました!いろは編はもはや攻略対象がいろはだけなので選択肢も何も関係ありませんが、スチル回収のため序盤の選択肢に注意してください。

 各キャラルートに入っても選択肢はほぼないです。むしろその代わりにひたすら花札地獄。どんなに先が気になっても花札戦闘に勝たない限り先に進めないのです。各ルート途中で花札のパラ上げを優先するとストーリー頭に入ってこない可能性大なのでわりと共通序盤でしておくといいです。

 

  • シナリオ

 各編、タイトルになっているメインキャラしかハッピーエンド迎えられない仕様です。残りはBADED祭りなんだけど、各いろはEDは特に回収したほうがいいと思います。わたしは考察苦手な質なのでなんとなく「こういうことかな?」とか理解が曖昧のまま進むことが多かったのですが、考察好きな人は絶対楽しいと思う。人によって感じ方考え方違うと思うし、伏線がちらほら張られているのでそれを回収できる唐紅/うつつ編は楽しかった。蛟編・姫空木編・唐紅編まではわりと乙女ゲームやってるな~という感覚でプレイできますが、この作品の本性が伺えるのはうつつ編からです。ネタバレになるので何も言えないのですが、度肝抜かれました。うつつルートは個人的に大当たりでした。攻略制限アリで、唐紅→うつつ→いろはの順で制限解除されます。きっとこれは乙女ゲームとして捉えるより『華アワセ』という一つの作品として捉えたほうがいいのかなって気持ちになりました。でも恋愛はちゃんとしてます。各キャラルートでの恋愛的な萌えポイントいくつも存在してた。唐紅/うつつ編のいろはルートは真相解明ルートなだけあって内容的におもしろかったし、EDムービーの入り方に鳥肌が立ちました。

 いろは編についてですが、情報量過多で理解するよりも話に追いつくのでいっぱいいっぱいでした(笑)でもその中でいろみこへの萌え、うつみこへのクソデカ感情を見出すことができたので結果大勝利しました。細かいとこまで書いてると終わらないのでいろは編については省略します。

 

  • 各キャラ感想

 高身長で圧倒的にタッパがあるので制服も私服も萌えた。誇り高きミズチ一族の次期当主で、良く言えば責任感が強くて自分を律することができる男、悪く言えばくそ真面目。恋愛初心者で高潔な魂の持ち主。すぐ照れる初々しいところも◎ 蛟の「目は閉じている!」は笑った。

 

  • 姫空木

 わたし的彼のキャッチコピーは、王子様になりたいお姫様。彼の欠けた部分を補って、愛していきます。おとぎ話を思わせるような、未完成だけどそれをヒロインが補って幸せなハッピーエンドに導く展開が良かったです。姫のネクタイ?リボンの結び方がすき。あと、戦闘のときの「ねぇ、今どんな気持ち? ねぇ?ねぇ?」と煽ってくスタイルが(笑)

 

  • 唐紅

 寅の男。わたしが水妹として入りたいのはぶっちぎりで桜花組。だって、めちゃくちゃ大事にしてくれるもん。それが恋愛感情じゃなくてもいい。こんなに水妹に愛されて大事にされているのは、彼がそれだけ水妹たちに普遍的な愛を注いでいるからなんだな。そこに計算も罪悪も特別な感情もないからこそ、良。気づいたら桜花組のことしか話してない。言葉遣いも乱暴だしセクハラ暴君だけど、ちゃんと彼にも魅力があるんだよってことを書きたかった。いろは編のくれなゐ、とんでもなくカッコよくて好きです

 

  • うつつ

 結論から申し上げますと、最推し。というか、うつみこが優勝しました。わたしにとっての運命男。彼について語ろうとすると途端になけなしの語彙力という語彙力がしぬ。

 3作品目でやっと登場します。ここまで出なかった理由もちゃんとわかります。「みこ」呼びと突然の「好き」発言がかわいい。ヒロイン以外には辛辣なのでそんなギャップすら萌える。好きな台詞は「さよなら人類」 むしろ話す言葉が全部かわいいから『うつつ台詞集』をつくりたい。うつみこが世界を救う。シロツメクサ花言葉の意味を知ったら余計に震えた。誰かに頼ることなく自分で切り開く運命展開がめちゃくちゃ刺さった。いろは編終わってもうつみこへのBIG LOVEはとまらなかった

 

  • いろは

 ずるい。それしか言えない。百歳ちゃんとのやりとりがいつもかわいくて好き。百歳ちゃんのお世話なしでは生きられないのでは?とさえ思えてくる。りんごチップス、うさぎりんご、金平糖、マシュマロ。彼の周りは甘いものがたくさん。辛辣なこと言うし、甘いもの好きだし、正しいこと言うし、そのくせ不器用なのが泣いてしまう。序盤から運命男匂わせてきます。いろは推しは絶対いろは編まで駆け抜けてください。最高のハッピーエンドがそこにあります。いろは編の攻略対象は、いろはのみです。彼を幸せすることが華アワセの終着点です。

 

 この作品、一つ一つをすべてを理解するのは大変なのでもはや最後はフィーリングでやってました。正直何度も????となったしいろは風に言うと「理解を超えました」展開が多かったです。でも、理解を超えた先にあるハッピーエンドがちゃんと存在するのだ。

 わたしはきっとこれからもずっとこの作品を”忘れない”。それがきっとこの作品に対する愛となり得るかなって解釈してます。

 

 おわり。